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アーティスト:石村嘉成 [芸能なう]

石村嘉成という作家の個展を

高梁市歴史美術館に見に行ってきました。

ここ数か月は月曜日が休みなので、

月曜日に開館している美術館は非常に貴重です。


「生きていく衝動 石村嘉成展 ~作品は、僕の言葉~」
slide10[1]
引用:https://i-yoshinari.jp/

石村嘉成という作家は自閉症です。

やっぱりその前提で作品を見ます。

見始めた、第一印象は「あ~ やっぱりな」でした。

自閉症の作家の生み出す作品の小生が持っているイメージから

外れるものではありませんでした。

小生が持っているイメージを最も表しているのが「海の中のなかまたち」です。


版画から作品つくりをスタートしています。

上記の「海の中のなかまたち」はアクリル画です。

表現の幅を広げる試みをしているようです。

版画の方が力強さは伝わってきます。


「アウトサイダーアート」というカテゴリーがあります。

日本では障害を持っている人のアート作品のようにいわれますが、

美術の勉強をしていない人のアート作品もその枠に含まれます。

「絵がうまい」と「人を感銘させる」はアート作品の中ではイコールではないと考えます。

ただ、何をするにも基礎は重要で、その上に積み上げたものでない限り、

それはただの賑やかしぃでしかない・・・


それは友人に多くの美大出身者がいて、

彼らは少なくとも4年間は美術の基礎を叩き込まれています。

まあ、ちゃんと勉強してきたかは、別の話ですが・・・


小生は「アウトサイダーアート」を否定していません。

なぜなら、小生もアウトサイダーだからです。

ただ、やっぱり勉強してきた連中の画力にはかないません。

小生はそこでは勝負しないようにはしています。

正攻法では必ず負けます。

アウトサイダーにはアウトローな戦術がありますから・・・


「石村嘉成」という芸術家。 現時点ではアウトサイダーアートの枠に留まっています。

ただ、作風は確実に変わってきていました。

それは小生のイメージする「それ」ではなくなってきています。

それを進化と言うのか、平準化と言うのか、の結論が出るのは

もう少し先のことになるでしょう。


「生きていく衝動 石村嘉成展 ~作品は、僕の言葉~」を見終わって、

確実に心に刻まれたことは、

自閉症という厄介な病と共存しながら、

アートという手段で多くの支援者を作品の力で巻き込みながら、

自立しようとしているアーティストが、

自閉症という枕詞が必要なくなる、

真の芸術家としてより高見を目指していく姿を

注目していきたい・・・

やっぱり素直な感動したことは、最後に付け加えます。


石村嘉成オフィシャルサイト「版画は僕のことば」

時間のある人は是非とものぞいてみてください。

また、本サイト内の「海の中のなかまたち」は

石村嘉成オフィシャルサイトにリンクしてますので、

是非ともクリックを!!

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